本当に強い人
私が思う本当に強い人とは、
許すことができる人だと思う。
私は怒りに支配され、たくさん人を傷つけてきた。
それも大切な人ばかり。完全な甘えである。
でもその大切な人はそんな私を許して優しく呑み込んでくれた。
もちろん悲しかっただろう。
でも反発することなく静かに悲しい顔をした。
他人にされたひどいことを忘れる必要はない。
手放すか手放さないかは被害を加えられた人が決めること。
でも私はいつか切羽詰まった大切な人の言葉が刃物だけでも、受け入れられる器が欲しいと思っている。他人から嫌われることを恐れ、嫌われない自信のある大切な人だけを傷つけてしまう私には程遠い話だが。
人間の脳は単純だ。
人に向けた刃物のつもりでも自分が言われているように脳は理解しているらしい。
”「お前が悪い」と向けた指の残り本は自分に向いている”
こんな言葉がある通り私は自分に刃物を向けないためにも
誰かを傷つけようとする行為は愚かだと、弱い生き物のすることだと肝に銘じたい。