私から何も無くなる前に
自分はあまり長生きしないと思っている。
「短命」である気がしている。
というか、そうであって欲しいと思っている。
家族が生きているうちにこの世を去りたい。
家族と言っても思いつくのは母と父、愛犬もいるけれど愛犬は例外。彼は私が最後まで責任を持って看取りたい、悲しい思いひとつして欲しくない大切な我が子だから。
あと思いつくのは親戚。でもきっと彼らは私が死んでも悲しまない、美化して涙を流している自分に満足されるくらいならどうでもいい。それでも出来れば多く私のことを知っている人が生きているうちに、誰かの特別な存在であるうちに死にたい。
見送らせるなんてズルいじゃないか。許さない。
私は見送られたい。そして悲しんで欲しい。
長命なんて惨めなだけだみんな居なくなる。
今を愛するために短命であることを望む。
それが希望のひとつなんだ。